エレキギターは、ギターアンプとワンセットの楽器です。
最初にギターを買おうとする方(初心者の方)は、このことを結構忘れていることが多いと思います。
私も、最初にギターを買ったのは、高校1年生のときですが、ギターを買うことしか考えていませんでした。
そして、「店員さんにアンプはどうしますか?」と聞かれるまで、全くのノーマークだったのです。
私は、Charvel(シャーベル)というメーカーのシングルコイルのピックアップが3つ付いた木目がきれいなストラトに一目ぼれしました。
それを父親に買ってもらったのですが、たぶん店員さんは、そのギターと相性が良いということでFender(フェンダー)の1万円弱のアンプを薦めてくれました。
そして私と父は、店員さんに薦められるがままにそのアンプを買ったのでした…。

あんただけだよ…!

……
だが、しか~し…!!
昨年末のことです。
私が楽器店でブラブラしていたところ、中学生くらいの女の子がおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に来店し、初めてのギター選びをしていました。
おじいちゃん、おばあちゃんからのクリスマスプレゼントだったのでしょう。
おじいちゃんも、「意外と安いもんだな!」と孫娘が喜ぶのを見て上機嫌でした。
そして…、私のときと同じように、店員さんから「アンプは…?」と聞かれて、やはり薦められるがままに、なんだか見たことないアンプを買っていました…。
(これを見て、私のときの店員さんは良心的だったなと思いました…)。

…と、こんな感じで、私以外にも最初にギターを買うときにアンプのことを忘れていた方はいるわけです。
で、↑のおじいちゃんみたいに「(ギターって)意外に安いもんだな!」って方は予算オーバーすることはないんでしょう。
しかし、「全財産が5万円だから、税込みヨンキュッパーまでのなら買えるな♪」って方は、店員さんに「アンプは?」と聞かれた段階で、ギターのランクを落とすことになりかねません。
では、どんなアンプを最初に買うべきか?
人それぞれ考え方はあると思いますが、私がこれから初めてギターをはじめると仮定して、その私が買うならこう選ぶ…という提案をしてみたいと思います。
注意点その1(安いこと)
まず初めに、値段が安いこと。
何とか1万円前後に抑えたいところ…。
ギターを弾いてみたい、買いたいと思う方は、中高生、大学生、子供の手が掛からなくなってきたお父さん(お母さん)という方々が多いのではないでしょうか?
今の私のシチュエーションは、子供に手がかからなくなってきて、なにか趣味でも…と考えているお父さんです…(^^;
これらの方々に共通していえるのは、“自由に使えるお金が限られている”ということではないでしょうか?
なので、本当にお金をかけなければならないギターにお金をかけて、アンプは最小限の予算で考えることになるわけです。
だって、ライブやスタジオには、ギターは持って行きますが、アンプは普通は持って行かないですもんね?
注意点その2(出力が小さいこと)
出力(音の大きさ)が小さいこと。
理由は簡単。
アンプの出力が大きいとご近所迷惑になるからです。
お金に余裕があるからといって、スタジオにあるような2段重ねのスタックアンプみたいなでかいヤツ買っちゃだめです。
そんなの使って家で練習しようもんなら、すぐにお巡りさんがやってくるでしょう。
概ねの目安は…
家での練習用であれば、1~20W(ワット)のものが良いでしょう。
ちなみに、“意外とクリーントーンもいけるLes Paul(レス・ポール)”の記事で、私の持っているマーシャルのDSL5Cで弾いてみた音源掲載してますが、この5Wのアンプ(0.5Wに切り替えもできます。)でも十分すぎるくらいのでかい音が出ます。

私は、よく嫁に「でかい!うるさい!!(死ね!!!)」と怒られています…
…(^^;

注意点その3(ヘッドフォン端子)
ヘッドフォン端子が付いていること。
これ重要です!
出力の小さいアンプを使っていても、それなりに大きな音はします。
なので、夜中に練習していたら、やっぱりご近所迷惑になりますよね。
畑や田んぼのど真ん中の家に住んでいる方であればご近所迷惑にはならないかもしれませんが、家族の迷惑にはなります。
なので、そういうときはヘッドフォンを付けて練習することになりますから、私は家で練習する用のアンプには、ヘッドフォン端子がついていることは必須であると考えています。
注意点その4(AUX端子)
AUX端子が付いていること。
この端子が付いていないと、”ヘッドフォン”を付けた状態で”曲に合わせて”ギターを演奏(練習)することができません。
つまり、“無料楽譜サイトを使い倒そう!”や“無料楽譜作成ソフトTux Guitar”の記事で紹介した練習方法ができません。


AUX端子があれば、例えば、ギターをアンプのインプットにつないだ状態で、
とつなげば、パソコンで流した曲もヘッドフォンで聞けるようになり、同時にアンプにつないだギターの音も聞こえるようになるのです。
AUX端子じゃなくてUSB端子の場合もあるので、分からなければ店員さんに聞いてみましょう。
よくある“入門セット(ギターとアンプなどがセットで売られているもの)イチキュッパー”とかで売られているアンプには、ヘッドフォン端子は付いているけど、このAUX端子が付いていない場合があるので注意しましょう。
※ ミュージックプレイヤー接続可能などと書かれていればOKと思われます。
4つの注意点を満たすアンプ
…だいたい、これら4点に注意して検討することになります。
…「で、結局、どんなアンプがあるわけよ?」…ってなりますよね?
では、以上を踏まえていくつか見繕ってみます↓。
VOX(ヴォックス) AC2 RV RhythmVOX
価 格 6,000円前後~
出 力 約2W
大きさ 幅18センチ、奥行き7センチ、高さ12.8センチ
重 さ 0.62キロ
その他 リズムボックス、コーラス、ディレイ、リバーブ付き、電池駆動も可能
↓私の文字での説明より見て、観て聴いた方が早くて分かりやすいと思うので参考動画を掲載しておきます。
ちっちゃいけどきれいなクリーンも出せますね♪
歪みも2段階!!
BLACKSTAR(ブラック・スター) FLY 3
価 格 8,000円前後~
出 力 3W
大きさ 幅17.0センチ、奥行き10.2センチ、高さ12.6センチ
重 さ 0.9キロ
その他 ディレイ付き、電池駆動も可能
↓ちっちゃいけど、優れもの!

やばい・・・欲しくなってきた・・・(^^;
↑楽天は取り扱いがないのか出てきません…。
ORANGE(オレンジ) MICRO CRUSH MINI
価 格 6,000円強~
出 力 3W
大きさ 幅15センチ、奥行き8.3センチ、高さ14.5センチ
重 さ 0.9キロ
その他 チューナー付き
ちっちゃい!
かわいい!
見た目おしゃれ!!
しかも良い音!!!
黒色もあります♪
Fender(フェンダー) Frontman 10G
価 格 7,000円前後~
出 力 10W
大きさ 幅26センチ、奥行き14.6センチ、高さ28センチ
重 さ 3.8キロ
フェンダーアンプがこのお値段で手に入る!
ストラトやテレキャスとの相性バツグン!!
YAMAHA(ヤマハ) GA15Ⅱ
価 格 6,000円強~
出 力 15W
大きさ 幅29.1センチ、奥行き18.9センチ、高さ30センチ
重 さ 5キロ
↓やはり、YAMAHAのものはいいですね♪ 他のものより大きい分、安定感があるような感じがします。
イコライザーのレンジが広く、いろいろなキャラの音が作れそうです。
PEAVEY(ピーヴィー) BACKSTAGE
価 格 11,000円前後~
出 力 10W
大きさ 幅31センチ、奥行き18センチ、高さ30センチ
重 さ 4.5キロ
↓さすがPEAVEY、歪みはメタル級ですね!
でも、クリーンもきれい!!
BOSS(ボス) KATANA-MINI
価 格 10,000円前後~
出 力 7W
大きさ 幅23センチ、奥行き11.6センチ、高さ18.1センチ
重 さ 1.2キロ
その他 ディレイ付き
↓ハムバッカーでもちゃんとクリーン出てますね♪
歪みも2段階!!
最後に…
他にも似たようなのありましたが、ひとまず、これだけにしておきます。
また新商品が出たときなど、随時更新していきたいと思います。
最後に、(できれば)やってほしいこと!!
それは、最終的には、自分が買おうとしているギターで試奏して、実際の音を聴いてみることです!
比較
ギターにもそれぞれ特徴があるように、アンプにも特徴があります。
同じ曲なのに、ステレオ、ミニコンポ、ヘッドフォンが違えば、音も違って聴こえますよね?
また、ギターとアンプの相性というのもあります。
一般的に、レスポールタイプのギターとマーシャル系のアンプとは相性が良いといわれています。
一方、ストラト、テレキャスタイプのギターは、フェンダーアンプと相性が良いといわれています。
あと、音の好みや弾きたい曲の種類、ジャンルによって合う、合わないっていうこともあります。
↓4種類のアンプの音を比較した動画です。

ね?
全然違うでしょ?
このようなことから、やはり、最終的には自分が買うギターをそのアンプにつないでみて、自分の耳で聴いてみないと結論は出ないわけです。

試奏って…、オレ、初めてギターやるんだから弾けね~よ!!

…って怒らないでください。
分かっています。
なので、店員さんに弾いてもらいましょう。
どんなアーティスト、曲が好きなのかなども伝えると、より自分に合ったものを選ぶことができるでしょう♪
「じゃあ、↑ネットショップ載せてんじゃね~よ!」って聞こえてきそうですが、近くに楽器屋さんがない方や、ひきこもりの方もいますよね?
あと、価格の参考とか…。
そういう方のために”一応”載せておいたので参考にしてみてくださいね。
そして、納得して買いましょう。
きっと、長く付き合うことができると思います。
…
…
…
…でも、すぐ新しいの欲しくなっちゃうんですけどね…(^^;
あ、それから、アンプの設置(置き方)についての注意点についても書いたので、”エレキギターはアンプの直接音を聴いて練習すべし!”の記事も併せて読んでくださいね。




