これからエレキギターをはじめようと思っている初心者の方でストラトタイプのギターが気になる方は、ギター選びの参考にしてください。
↓ こういう形のヤツです。
概要
ストラトキャスター(ストラト)は、Fender(フェンダー)社の社長であるLeonidas Fender(レオ・フェンダー)が開発し、1954年から発売されているエレキギターの機種です。
エレキギターの中でも、空洞のないボディのソリッドギターで、同じくフェンダー社が製作したソリッドギターの”元祖”テレキャスターを発展させたものと言われています。
シングルのピックアップが3つ付いており、このピックアップの選択(組み合わせ)で幅広い音を作り出すことが可能です。
シングル・ピックアップなので、ハードに深く歪ませるというよりは、よく“鈴鳴り”と言われる煌びやかなトーンやブルースなどで使われる枯れた味わい深いトーンを前面に出した弾き方をされることが多いと思います。
鈴鳴り

“鈴鳴り“といえば、私は、まずこの人を思い浮かべます…。
U2(ギタリストはThe Edge)の”Where The Streets Have No Name“
※ このページにリンクのある楽譜は、Ultimate-Guitar.comに掲載のものです。パソコンでの閲覧を推奨します。
↓楽譜サイトの詳細はこちら。

↓ Tub譜付きレッスン動画。
↓レッスン動画やカヴァー動画をスロー再生させる方法が知りたい方は、こちらをご覧ください。

枯れた音

“枯れた音”といえば、やはりこの人かなあ…。
Eric Clapton(エリック・クラプトン)の“Wanderful Tonight”
…ん~、枯れた音にちょっと艶が加わってますね…(^^;
↓ レッスン動画です。
暴れる歪み
鈴鳴りの音などが好まれるストラトですが、セッティングしだいでは十分ハードロックやメタルにも対応できます。
そして、ストラトはシングルコイルなので、強く歪ませるとノイズが増えますが、これを逆に利用してファズで思いっきり歪ませると…メッチャ“音が暴れ”ます!! これがまた最高なんです!

ファズで暴れるストラトと言えば、この人でしょう!
Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)の“Foxey Lady”
↓ Tab譜付きレッスン動画。
SSH
元々ストラトは、シングル・ピックアップが3つ付いたギターで、今でもそれが主流ですが、1970年代にハードロックの人気が出てくると、ハムバッカー付きのストラトを弾くギタリストも出てきました。
リアのピックアップをハムバッカーにしたSSHの配列のストラトは、守備範囲が広く非常に人気のあるモデルと言えます。
フェンダー社系列のストラト
フェンダーのギターにはランクがあり、最高の職人が作り出す上質で高価なものから、人件費を抑えた低価格なラインナップもあります。
また、そのランクは生産地(アメリカ、メキシコ、ジャパンなど)でも分類され、それぞれが別のブランドのように扱われています。
フェンダー・カスタムショップ(FCS)
最も高価なブランドで、限られた最高の職人たちであるマスタービルダーが手作りしているもので、価格は、約35万円~300万円くらいします。
↓ 気になるサウンドは、こちら。
フェンダー・USA
“アメリカンシリーズ”とアーティストのシグネチャーモデルを制作しているブランドで、まさにスタンダードと言われるストラトです。
マスタービルダーの指導を受けて手作りされていて、プロ仕様に耐えることのできる品質です。
価格は、約15万円~30万円くらいです。
フェンダー・メキシコ(MEX)
メキシコのフェンダー直営の工場で製作されているストラトモデルです。
マスタービルダーが定期的に技術指導を行っており、木材の調達先から製造のノウハウまでUSAの工場と同じです。
人件費が押さえられているので安価ですが、USAモデルに引けを取らない音を出すことができるコストパフォーマンスの良いモデルです。
価格は、約8万円~15万円くらいです。
フェンダー・ジャパン・シリーズ
長年愛されてきたフェンダー・ジャパンは2015年にライセンスを失くしましたが、本家フェンダーの新シリーズとして“フェンダー・ジャパン・シリーズ“が登場しました。
中でも“メイド・イン・ジャパン(MIJ)”シリーズは、フェンダー社のプロデュースで展開されています。
“初めてギターを買うなら、これだ!! 安くても良いものあります!! ~初心者がギターを選ぶときのポイント~”の記事でも書きましたが、日本製ですからコスパは最高で、初心者からベテランまで満足することができるブランドです。

価格は、約8万円~10万円くらいです。
↓ USAとMade in Japanの比較
……違うっちゃ~、違う?
Squier(スクワイア)
これからギターをはじめる初心者が最初の一本として購入しやすい価格となっているブランドです。
中国やマレーシアなどのアジア諸国のメーカーで生産されており、人件費がかなり抑えられています。
下位ブランドと思われていますが、調整しだいではプロ仕様にも耐えることができます。
高価なギターをカスタマイズするのは勇気がいりますが、このモデルならいろいろ試すことができます♪
価格は、約2万円~5万円くらいです。お父さんのお小遣いでも買えます♪
↓ FenderとSquierの比較
……ま、この違いはしかたがないかな…。
その他のメーカーのストラト
ストラトは非常に人気のあるモデルで、フェンダー社以外のメーカーからも多くのコピーモデルが製作されていますが、“ストラトキャスター”はフェンダー社の登録商法なので、他社のモデルは“ストラトキャスター・タイプ”として区別されています。
Suhr(サー)
高品質なギターブランド。
製品は、ハイエンドギターを主軸とし、アンプやエフェクター、ピックアップなどにも及ぶ幅広いものがあります。
もちろん、ストラトタイプ以外のラインナップも充実しています。
価格は高価ですが、それに見合った確かな品質で多くのファンがいます。

私も、ずっと欲しいと思っています…(^^;
↓ Suhr Classic Pro
Fujigen(フジゲン)
日本のギターメーカー。
フェンダー・ジャパンの受託製造を請け負ったこともあり、フジゲンが製造した年代のフェンダー・ジャパンのクオリティは非常に高く、一時はUSAを凌ぐと言われたこともあります。
↓ フジゲン“Neo Classic” 私も持っています♪
コスパ最高の一本!!
最後に
他のメーカーからもいっぱい出てますので、お気に入りを探してみてください!
レス・ポールと人気を二分するストラト。
ギタリストなら、一本は手に入れたいですよね!!
レス・ポールの記事も、併せて見ていってくださいね!

次の記事では、ストラトを使う偉大なギタリストたちと代表曲やシグネチャーモデルのギターなどについて紹介しています。
そちらも是非見てみて、ギター選びの参考にしてください。



