ギターをはじめたばかりの初心者のみなさん、

コードが弾けない!
特にFコード!なんじゃこりゃ~!!
・・・って悩んでいませんか?

はい、わたしには才能がないようです…
さようなら…

…って諦めるのは早いです。
最初は、完全に全部の弦を押さえる必要なんてないんです!!

え!?
でもそれじゃあ、チャンとした音、曲にならないですよね?

大丈夫です。
それがチャンとした音、曲になるんです。
今回は、そんな方法をお伝えしようと思います!
パワーコード

”パワーコード”という言葉を聞いたことはないでしょうか?
これもギターコードの一種ですが、2音、もしくは3音でのみで構成されていて、押さえ方もいたってシンプル。
↓こんなんです。
↓もしくは、これです。
で、どの音階も押さえ方は一緒で、フレットが横にズレるだけです。
…ね?
これなら押さえられそうじゃないですか?

つまり、”初心者でも弾ける曲12選”の記事に出てきたパワーコードだけで弾ける曲を選んで弾けってこと…?

…まぁ、それもあります。

…が、今回は、そういうことではなくて、”全ての曲をパワーコードで弾いてしまおう!!”ということです。
全ての曲のコードをパワーコードに変換してしまうのです!!
「邪道じゃ!!!!!!」・・・と聞こえてきそうですが・・・はい、邪道のすすめです。
まあ、いいじゃないですか、邪道でも♪
「一曲も弾けない・・・」と悩んで、結局弾きたかったギターを挫折してしまう・・・そんなのは、もったいないです!!
スモール・ステップの原理

ちょっと話が変わりますが、教育学という学問には、
”スモール・ステップの原理”
というものがあります。
子供が初めて階段を上る(降りる)とき、いきなり高いステップを大人のように上る(降りる)ことはできませんよね?
…てか、そんな危険な事させちゃダメですよね。
なので、高いステップがダメであれば、低いステップから始めましょうということです。
↓これじゃあ上れないんで・・・
↓こうやって低いステップからはじめましょう! ってことです♪
ビリギャル
ちょっと古い本になりますが、”学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話”というのをご存知でしょうか?
実話なんですが、このギャルを教えた先生は、まず彼女がどのレベルにあるかを見極め、(…結局、小学4年生レベルだったと言われていますが…)、そのレベルから勉強することをはじめて慶応大学に合格させたわけです。
高校生だからといって、小学生の勉強も分からないギャルに高校レベルの勉強をいくら教えても成果は上がらない、だから教材のレベルを下げてやる。
まさに、スモール・ステップの原理ですよね♪
ギターの練習だって、もちろんこれと同じだと思うんです。
なので、いつまでたっても難しい、できない、つまり、”自分のレベル”がその練習方法などにマッチしていない、ということであれば、”練習方法、曲などのレベル”の方を下げる必要があるわけなんです。
なにも恥ずかしがることではないんです。
これは、当たり前のことなんです!!
この当たり前のことを恥ずかしがってやらなければ、学年ビリのギャルは、いつまでたってもやはり学年ビリのままだったのではないかと思います。
↓これが”学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話”です。
2015年に有村架純主演で映画にもなっています。
↓主題歌は、サンボマスターの『可能性』です♪

パワーコードへの変換方法
では、どのようにパワーコードに変換するのか?
C(メジャー)のコードで説明します。
ちなみに、Cというのはドレミでいうと”ド”です。
一度、Cのコードをゆっくりでいいので弾いてみてください。
↓この押さえ方ですね。
次に、このCのコードの一番低い音だけを弾いてみてください。
↓この音ですね。
・・・同じCの音がしますよね?
この音をCのルート音といいます。
で、このルート音を人差し指で押さえます。
ルート音の5弦3フレットを人差し指で押さえたら、2フレット、ブリッジ寄りにズレた5フレットの4弦を薬指で押さえます。
そして、余裕のある人は、3弦5フレットを小指で押さえてください。
↓このように押さえることになります。
※ 3弦を押さえない方は、4弦の薬指を小指にしてもよいと思います。
以下、各コードを変換していくと・・・
↓D(※4弦開放弦は、5弦5フレットと同じ音なのでこのように変換しました。通常のコードで弾ける方は無理に変換する必要はありません。)
↓E(※人差し指で押さえるべきところが開放弦なので、このようになります。5弦、4弦は人差し指1本で押さえてしまえばよいです。)
↓F
↓G
↓A
または↓
↓B
以上です。
”一番低い音=人差し指”、あとは薬指(小指)を添えるだけです!
ミュートにも意識を!
↓最初はちょっと難しいかもしれないので、あまり意識する必要はありませんが…
5弦を人差し指で押さえるパワーコードの場合は、人差し指の先を6弦に軽く触れてミュートしておくと、きれいに弾けます。
↓さらに、弦を押さえていない中指の腹を軽く6弦に触れてミュートさせておけば完璧です。
(できなくてもいいです。要は、余分な弦が鳴らなければいいんです!)
変換した例
「Cコードっていっても、メジャー、マイナー、セブンスなどいろんな種類があるんじゃないですか?」と思われるかもしれません。
でも、マイナーだろうがセブンスだろうが、ひとまず気にせず、全てこのやり方で変換してしまいます。
で、一曲、弾いてみます。
今回、Bon Jovi(ボン・ジョビ)の”Have a Nice Day”という曲でやってみます。
↓”Have a Nice Day”
※ このページにリンクのある楽譜は、Ultimate-Guitar.comに掲載のものです。パソコンでの閲覧を推奨します。
↓楽譜の詳細はこちら

↓通常バージョンの弾いてみた動画です。
↓ボン・ジョヴィについてまとめてあるので興味のある方はどうぞ♪

この”Have a Nice Day”という曲は、2フレットにカポを使用しますが、カポなしのパワーコードだけの進行に変換してしまいます。
↓カポ
↓イントロ部分ですが、こんな感じで変換していきます。カポ有りのTab譜なんで2フレット、ズレています。ご注意を。
⇩
↓で、本来のコード進行とパワーコードに変換したバージョンを弾いてみますので、違いを聴いてみてください。
どうですか?
若干ニュアンスは違いますが、ちゃんと同じ曲になってますよね?
(+α)省略コード
あと、もう一つ、パワーコードではないですが、省略した誰でも押さえられるコードを紹介します。
↓Fのパワーコードがこれでしたよね?
↓小指で押さえるところを起点として、この3つの音を押さえます。
↓薬指の先を5弦に軽く触れてミュートさせておくときれいに弾けます。
↓さらに、できればネックを握った親指の先で6弦に軽く触れてミュートすると、勢いよくストロークしても余分な音は出ません。
で、弾いてみてください。
やはりCの音ですよね?
他の音階のコードも同じですから、やってみてください。
例えば・・・↓E
↓G
↓A
この省略コードは、6、5、4弦を押さえるパワーコードでは、ちょっ響きが重い音だなと感じることがあります。
そんなときには、この省略コードを試してみてください。
高音部分を使ったコードになるため、軽い(爽やか)なニュアンスになると思います。
まとめ
…いかがでしょう?

うん、たしかに弾けるようになった!
…でも、こんなことばっかヤッてちゃあ、いつまでたってもチャンと上手く弾けるようにならないんじゃないの…?

大丈夫です!!
1、2曲やれば、指の筋肉も良い具合に付いてきて、関節も柔らかくなってきているはずなので、次のステップに必ず進めるようになっているはずです。
それに、このように別のコードに変換することを何曲かやることによって、弦楽器(ギター)の音階の構造、仕組みが分かってきて、将来、アドリブなどに挑戦する際に必ず役立つようになります。
そして、なにより一曲弾けるようになることによって、弾けなかったときよりも格段にモチベーションが高くなると思います。
ギター上達の第一歩は、パワーコード+αにあり!!
ぜひ挑戦してみてください!!



