
今回は、無料楽譜サイト『Ultimate-guitar.com』を使い倒すために、無料楽譜作成ソフト『Tux Guitar』の紹介とその使い方について説明します。
これがあれば、『Ultimate-guitar.com』に掲載されている”Guitar Pro”楽譜のギターの音だけをミュートしたり、ピッチ(演奏スピード)を変更したり、リピートさせたりとかそういったことが無料でできるようになっちゃいます!!
↓無料楽譜サイト『Ultimate-guitar.com』については、こちらをご覧ください。

ダウンロード

さっそく、ダウンロードのやり方から説明しますね。
↓このページは、ダウンロードから基本的な使い方まで説明があるので、このページからのダウンロードがおすすめです。

↓こんな感じでダウンロードファイルが掲載されています。
赤丸を付けたファイルをクリックしてダウンロード、インストールします。
使い方(『Guitar Pro』『Power』ファイルを使う)
一旦、『Ultimate-guitar.com』に戻ります。

↓”Guitar Pro”又は”Power”楽譜のページを開き、下のほうに行くと”DOWNLORD GUITAR PRO TAB”というのがあります。
↓これをクリックすると、次のようなウィンドウが開きます。
開くソフトがTuxGuitarになっていることを確認して開いてみましょう。
ファイルを保存したい人は”保存”を選択してOKを押してください。
↓すると、開きました!
再生、停止など
↓再生、停止などはここです。
ギター練習に使える機能

ここからは、AC/DC(エーシー・ディーシー)の『Highway To Hell』という曲の楽譜を使って説明します。
↓レッスン動画です。
↓AC/DCは、こちらもご覧ください。

ソロ・ミュート機能

例えば、ギターソロを練習していて、「他のパートがうるさくて聴こえね~!」ってこと、ありません?

あります!

そんなときは、まず、画面左下のソロを弾いているギターパートを右クリックします。
↓するとこんな感じで出てくるので、『ソロ』をクリックしてみましょう。
↓すると、このように”(S)”の印が付いて、これでソロパートだけ再生することができるようになります♪
↓また、ギターパートをミュートすれば、ベース、ドラム、ヴォーカルパートとセッションできます♪
メトロノーム

ドラムなどのパートがなく、リズムがとりにくい曲の練習にはメトロノームを使いましょう。
↓ここをクリック。
テンポ変更

テンポが速すぎて分かんね~よ!

…という人は、テンポを遅くして聴いてみましょう。
↓ここをクリック。
↓こういうウィンドウが開くので適当に数値を変えて聴いてみましょう♪
演奏開始のカウント音を追加
たいていの楽譜は1小節目からいきなり演奏が始まります。

この状態でギターを合わせようとする曲の途中からしか参加することができませんよね?
曲の最初から他のパートと合わせて練習したい方は、曲の最初に演奏開始のカウント音を追加しましょう。
◆ 方法その1(一発設定)
↓『プレーヤ』の『Count Down』をクリックしておくと、曲の最初にカウント音が追加されて演奏してくれます♪
◆ 方法その2(Tab譜そのものに変更を加える)
↓まず、左下のパートでドラムを選択(クリック)します。
楽譜の第1小節のどこでもいいので右クリックします。
↓するとこうなるので、『小節』『追加(空小節)』の順にクリックします。
↓次のようなウィンドウが出るので、『選択箇所の前に追加』をクリックします。
また、少し余裕をもって練習を開始したいときは、”追加する総数”を2か3くらいにしておくとよいと思います。
今回は2小節追加して説明を続けます。
↓2小節追加したら、演奏開始の直前の小節のTab譜のどの弦でもよいのでクリックして、画面左の”音価”の中から”四分音符”を選びます。
↓その状態で『37』→『37』→『37』→『37』と打ち込むと”ドラムのスティック音”が四つ加わります。
これで、ドラムが演奏開始のため「カッ、カッ、カッ、カッ。」と拍子をとってくれます♪
一部分をリピート

ギターソロだけ集中的に何度も練習したいです~!

…という人は多いと思います。
そういうときのためのリピート機能です。
↓リピートしたい最初の小節のどこでもよいのでクリックして、『プレーヤー』『ループの開始ポイントに設定』の順にクリックします。
↓次にリピートさせたい最後の小節のどこでもよいのでクリックして、『プレーヤー』『ループの終了ポイントに設定』をクリックします。
これで、設定した小節間だけを永遠とリピート再生してくれるようになります♪
↑で説明した”テンポ変更”と併せて使えば、スロー再生で繰り返し練習することも可能です♪
トレイニング・モード

これも同じ部分を集中的に練習するのにもってこいのツールです。
リピートさせることはもちろん、ゆっくりなテンポから徐々に速くしていくトレイニング・モードです。
ぜひ活用してみてください!
↓『プレーヤー』『再生設定』の順にクリックします。
↓すると、次のようなウィンドウが出てきます。
『トレイニング・モード』をチェックし、
〇『テンポ』・・・最初のテンポ
〇『終了』・・・最終的なテンポ
〇『リピート毎の速度増加』・・・リピートするごとにどれだけ早くするか
〇『ループ調整』・・・どこからどこまでリピートするか
を調整します。
↑では、この曲のギターソロの部分の練習で、原曲の半分の速度からはじまって、一回のリピートで10%速度増加、最終的に原曲と同じ速度になるように設定しています。
これで、『OK』をクリックして再生させれば設定どおり練習ができます♪
チューニング変更

レギュラー・チューニングや半音下げチューニングの曲を並行して練習したいときありません?

あるッ!
いちいちチューニングし直さないといけなくて、
「めんどくせ!」ってなるね!

ですよね~♪
そこで、例えばレギュラーチューニングで普段練習している方であれば、原曲が半音下げのものを、あらかじめレギュラーチューニング・バージョンに変更しておくと便利です(「邪道じゃ!」と聞こえてきそうですが…。)。
画面左下のギターパートを右クリックして”トラックのプロパティ”をクリックします。
↓すると、次のようなウィンドウが開きます。
レギュラーチューニングの曲であれば”チューニング”の欄がEADGBEとなっているはずですが、全部半音下がってることが分かるでしょうか?(E♭A♭D♭G♭B♭E♭と同じです。)
そこで、赤丸を付けたレンチマークをクリックします。
↓上からD♯G♯C♯F♯A♯D♯となっているのを一つずつダブルクリックしていきます。
すると、新たにチューニング・ウィンドウが開くので、赤丸をクリック。
↓6弦はD♯5のすぐ下の”E5”を選びます。
同様に、5弦は”B4”、4弦は”G4”、3弦は”D4”、2弦は”A3”、1弦は”E3”を選びます。
↓下図のようにチューニングが変更されているのを確認して、最後に『音符を移調する』のチェックを外します。
このチェックを外さないとコードがグチャグチャになってしまいます。
で、『OK』をクリックして完成です♪
他のギターやベースなどのパートも変更しておきましょう。
※ なお、ギター初心者の方には、これの逆…つまり、レギュラー・チューニングを”半音下げ”や”1音下げ”にすることをお薦めしています!
↓詳しくは、こちらをご覧ください。

押弦移動

Ultimate-Guitar.comの楽譜で練習していると、「なんか弾きにくくねっ?」って思うことがあるんだけど…?

それは、前ページで書きましたが、楽譜が間違っている可能性があるからです。
間違っていなくても、作成者の手癖が反映されていたりして、他の人が弾くと弾きにくいものが少なくありません。
そこで、弾きやすいようにTuxGuitarでちょっとイジッちゃおうということです。
Airbourne(エアボーン)の “Blonde Bad And Beautiful”という曲で説明します。
↓”Rocksmith”で弾いてみた動画
↓この曲のソロ部分です。
私は、これを弾こうとしてフレットの横移動が不自然にキッチーなと思ったわけです。
「全然ふつ~だろ。」という人もいるかもしれませんが…。
↓で、こういう場合、変えたい音をクリックして『音符/エフェクト』『上弦(または下弦、弾きやすい方)』の順にクリックします。
↓変えたい音全てに適用すると、こうなります。

19フレットから7フレットに移動するより、大分弾きやすくなったと思いませんか?
私だけ?
「てか、スケールとか覚えてりゃ、いちいち楽譜変えなくたってできるだろ?」って聞こえてきそうですが…。
あれ?ファイルが壊れている…?
たまに、『ultimate-guitar.com』でダウンロードしたファイルを開いても↓のような状態になって開けないときがあります。
そんなときは、こちら↓の記事をご覧ください!

最後に
はい。
…と、こんな感じですごく重宝するソフトです!
他にもいっぱい便利な使い方があると思いますので、いろいろ試してください。



